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社会に求められる弁護士像ってなんだろう。

一昨日、ある勉強会での若手弁護士の発言。

「法律を機械的に適用するだけなら弁護士はいらない。
難しくても現実を変えるために頑張るのが弁護士の仕事だ。」

(要約するとちょっと安っぽくなってしまいます…Rさん、ごめんなさい。)

彼女の言葉にとても共感し、感動した。

見通しの立たない裁判を起こして依頼者に不測の不利益を与えてはならないのは当然。
しかし、仮に判例や法律に照らして難しい事件であっても、
理不尽な現実を目の当たりにし、声を上げていかなければならない場合も、ときにはある。
だが、声を上げていくためには、勇気や労力、時間が必要になる。

目の前の困っている方を何とかしてあげようと知恵を絞ることや,
まともな世の中にするために力を尽くしていくことが,弁護士のあるべき姿。

弁護士として大切なことは、効率よくお金を稼ぐことや名声を得ようとすることでは、決してない。
社会の側から見れば、金稼ぎや名声に血まなこになっている弁護士に、存在意義はない。

日々の仕事に忙殺され、ついつい大切なことを忘れがちな今日この頃。

自分の立ち位置や目指す方向性を確認しながら、日々歩んでいきたいと思う。

弁護士 西ヶ谷 知成