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17万人の声は届くか。

昨日の代々木公園での反原発集会には17万人(主催者発表)が集まったという。警視庁関係者によると7万5000人とのことであるが,とにかくすごい人数である。
私も参加するつもりで手帳に書き込んであったが,仕事が終わらずに結局行けなかった。

しかし,マスコミの反応は,これまでどおり,鈍い。東京中日新聞は1面で報じていたが,朝日新聞は最終面。ちなみに朝日新聞の栄えある一面トップは,「ウナギ取引 規制検討」・・・。ウナギ大好きの私にとっては重大ニュースではあるけど。他紙は知らない。
朝のワイドショーをざっと観たところ,昨日は暑かった,というニュースを大々的に報じる一方,この大集会の「熱さ」を大きく取り上げている局はなかった。報道機関も暑さに負けて取材に行かなかったんだろうな,きっと。

この集会の中での著名人の発言。

〈坂本龍一さん〉
僕も一市民として集会に来た。
こうやって市民が声を上げているということはとても感無量。
電気のために子どもの命を危険にさらすようなことはすべきでない。
福島のあとに沈黙するのは野蛮だ,というのが私の信条。

〈瀬戸内寂聴さん〉
100年前,自由を奪われた時代があった。
過去の人たちが苦労して,自由を守ったから今があるのだと思う。
いま,原発をとめる,政府の方向をかえることになるか,分からない。
それでも集まらなければならない。
たとえ相手が聞かなくても,言い続けよう。

〈大江健三郎さん〉
原発事故がなお続く中で,大飯原発を再稼働させ,更に再稼働を
広げていこうとしている政府に,侮辱されていると感じた。

〈落合恵子さん〉
野田政権に聞く。あなたたちが国民と言う時,誰を見ているのか。
今日ここに来ているのが国民であり,市民。
性懲りもなく原発を推進する人たちに,本当の民主主義は何かを
教えてあげないといけない。

〈鎌田慧さん〉
原発が停止していても地震で大事故が起こるかもしれない危険が
あるのにまだ原発にこだわっている。
国民の生命と財産を無視するような政府を,徹底的に糾弾していく。

私も,一市民として,声をあげ続けていきたいと思う。
少しはましな社会を,子どもたちに引き継いでもらえるように。

西ヶ谷 知成