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高裁で逆転勝訴!

自由法曹団所属の弁護士8人で4年前から取り組んできた労災事件。

1審(静岡地裁)で敗訴したが,控訴審(東京高裁)で逆転勝訴することができた。

手弁当ながら8人の弁護士が必死で取り組んできた成果がようやく現れて,本当に嬉しく思う。

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この訴訟は,上司の嫌がらせを受けた後に心停止となり,現在も植物状態の労働者について,労働災害であることを国に認定させて労災給付金を支給して貰うことが目的。

心停止の前日,前々日が休日だったため,業務に起因する疾患であるとは認定できないとして,1審で敗訴した。
しかし,高裁では,仕事上の強い精神的負荷が心疾患につながったことが認定され,業務起因性が認められた。

この事件は,4年前から負け続けてきた。
労災不認定取消の審査請求,再審査請求,そして訴訟での1審と,3連敗。高裁での逆転勝訴など,弁護団8人全員が全く想像していなかった。
しかし,それでも,誰も手を抜かずに全力で取り組んできた。それがいい結果につながった。

また,支援者も,裁判傍聴に駆けつけてくれたり,東京高裁まで同行してくれたして,家族を励ましてきた。さらに,書面の誤字脱字を丁寧に探してくれた当事務所事務員。多くの方々に支えられて勝訴判決を得ることができた。

判決はまだ確定していない。
最後まで気を引き締めて,尽力していきたいと思う。

弁護士 西ヶ谷 知成