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高校時代のちょっとした出来事。

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高校の同窓会報が届いていたので何気なく開いてみると、1面に同級生の父親が同窓会会長になったとの記事が。
へー、と思いつつ、中の記事にも目を通してみる。

何人かの先輩方の、高校時代の立派な思い出などが書いてある。
自分のろくでもない高校生活と対比しながら興味深く読み進めているうちに、自分が高校2年生のときのある出来事が不意に頭に浮かんだ。

当時、勉強が出来る同級生たちに埋没して、完全にやる気をなくしていた自分。
多くの教師が出来の良い生徒しか相手にしなくなるなか、古文を担当していたある女性教師が温かい言葉をかけてくれたことを不意に思い出した。
「私も進学校に入って落ちこぼれたけど、コツコツ頑張って教員になることが出来た。コツコツ勉強すれば必ず上がっていくから。」という趣旨の話だった。

時間にして1分程度だったと思う。何気ない会話だったけれど、落ちこぼれの自分を励ましてくれたその言葉が、ささくれ立った心にいたく染みたのを、当時から25年も経過した今日、急に思い出した。

そして、大人たちのちょっとした、記憶にも残らないほどの温かみの積み重ねに支えられて今があるということも、今日改めて実感した。
そして自分自身も、こどもの可能性を信じ温かく見守ることが出来る大人にならなければならないと、素直に思った。

弁護士 西ヶ谷 知成