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韓国に行ってきました。

弁護士の西ヶ谷です。
早めの夏季休暇を頂き、今話題の韓国を旅行してきました。

折しも日韓関係が悪化しているなかでの旅行。
現地で罵声を浴びせられたり日本人には売らないなんて言われたりするかもしれない、などと若干の不安を抱えながらの訪韓でしたが、結果的にそのような懸念は全く不要でした。
むしろ、私たちが接した韓国人はみな親切で優しい方ばかり。子どもに日本語で友好的に話しかけてくれた方もいました。
日本のマスコミの騒ぎ様は一体何なのでしょうか…。実態と異なる極端な報道がなされているように感じます。
しかも、韓国のご飯は旨いし!見どころも多いし!近くて行きやすいし!
是非また行きたいと思います。

今回の旅行では板門店ツアーにも参加することができ、先日トランプ大統領と金正恩氏とが歴史的茶番劇を演じた、あの南北の境界線も見てきました。
そもそも境界線が観光地化されていることに、報道されている緊迫した東アジア情勢とのギャップを強く感じましたし、北朝鮮側にも観光客が大勢来ていたことも驚きでした(遠目に見えるだけで接触はできませんでしたが。)。

その翌日には北朝鮮が飛翔体を2発発射したとのニュースをネットで目にしましたが、ソウル市内は発射前日と何一つ変わらず。
北朝鮮が飛翔体を発射する目的が南北の緊張状態の維持にあるとするのであれば、その目的は、板門店が観光地化されていることに象徴されるように、うまく達成できていないように思います。

旅行中、幸いにも政治に詳しい韓国人と日韓の政治情勢について話す機会がありました。
彼曰く、韓国が現政権が日本に強く出ると現政権支持者が喜ぶという状況があるとのこと(まあ、よく言われていることではありますが…。)。
日本も韓国に強く出ると現政権支持者の一部(排外主義者ら)が喜ぶのと同じような状況にあるようです。
両国ともに現政権の足場固めのために対立関係を作っている側面があるという点で、共通認識に至りました。

今回の韓国旅行で感じた事。
まず、政治情勢やマスコミの論調に一般市民が惑わされてはならないということ。市民レベルでは日韓の友好関係は揺るぎなく維持されていることを肌で感じました。
また、東アジアの対立関係は、為政者の権力維持のために作られている茶番劇的側面があることを見抜くことも、また大切であると思います。

韓国旅行を通じて多くのことを感じた有意義な夏季休暇となりました。
今日から仕事頑張ります。

弁護士 西ヶ谷 知成