たまには身近な話題から。
城北公園のSLが撤去されることが決まり,城北公園に
行くたびに寂しさを感じています。
元々は駿府公園にあり,静岡市民であれば誰もが馴染みのあるSL。
フェンスに囲まれてしまうまでのつい最近まで,
子供達の活気に包まれていました。
それを,無償で譲ってしまうことを行政が決めてしまったことに,
正直,寂しさを感じます。
このSL(D51)は,通称「デゴイチ」と呼ばれ,
蒸気機関車の代表とも言える存在。
文化的価値も十分にある物です。
保存に費用がかかるという問題もあるのでしょうが,
屋根を付けたり,安全に配慮する工夫をすれば,
差ほど費用をかけずに維持していくことは十分可能だったはず。
それを,維持に費用がかかるからと,いとも簡単に無償で
譲ってしまう貧相な感覚が,全く理解できません。
静岡市には文化財を守っていくという発想が希薄であると
言わざるを得ないと思います。
全国平均に比べ子供の学力がどうのこうの言う前に,
大人の価値観を見直す必要があるのではないでしょうか。
ましてや、猿を追いかけてる場合でもありません。
今からでも無償譲渡を撤回できるものなら,撤回して欲しいです。
弁護士 西ヶ谷 知成