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原発給付金の辞退者が急増。

あけましておめでとうございます。

今年も昨年同様,充実した市民サービスを提供できるよう,
日々頑張っていこうと思っています。

今年もよろしくお願いいたします。

元旦の朝日新聞1面に,原発関連で注目すべき記事があったので紹介したい。

それは,原発近くで暮らす住民に国が現金を支給する
「原子力立地給付金」制度に関する記事。

その記事によると,原発事故後,この給付金の受け取りを辞退した件数が,事故前に比べ,2倍近くに増えたとのことである。

既得権益を放棄することは容易ではない。
しかも,このご時世。貰えるものであれば貰いたい,というのが当たり前の感覚であろう。

ましてや,原発が建設されている地域は,原発の補助金漬けで大いに潤ってきた地域。

そのような地域であるにもかかわらず,給付金を受け取ることを潔しとしない住民が増えたという点で,その意義深さを感じる。

この辞退件数が倍増したとの記事は,自分たちも変わっていかねばならない,
との思いを地元の方々も抱いていることをうかがわせるものであり,
原発のある地域社会が少しずつ変わってきていることの現れといえる。

多くの心ある住民の方々に,元旦から清々しい気持ちをいただいた。

弁護士 西ヶ谷 知成