昨日８月６日，静岡県弁護士会主催のデモ行進が，静岡，沼津，浜松で同時開催され，静岡県弁護士会憲法委員会の一員としてボクも参加しました。
このデモ行進は，安倍政権により国民的議論もないまま進められている集団的自衛権の行使容認に対し，反対の声をあげるのが目的。
当日までの間，当事務所も，県下の九条の会へのお誘いの連絡や，当日参加者に掲げてもらうプラカードの作成など，事務所をあげて準備をしてきました。
また，直前の数日間は，静岡駅北口地下道で街頭宣伝も行い，多くの弁護士とともにチラシとティッシュを配りました。
その甲斐あってか，当日は静岡が約１３０名，県全体で５００名もの参加者が集まってくださり，盛大なデモ行進をすることができました。
地下でチラシを受け取ってくれた高校生が来てくれたのが嬉しかった。
デモ行進で何より感動したのは，参加者のシュプレッヒコールの声の大きさ！
武力によらない平和の構築を目指したい，子ども達に平和な社会を引き継ぎたい，という願いが参加者共通の強い願いであることが確認でき，勇気づけられました。
集団的自衛権行使の問題については，政府の説明が大変わかりにくくなっています。
あえて分かりにくくしているのだと思います。
しかし，集団的自衛権の行使を認めてしまうと，自衛隊が他国の戦争に荷担することになることは，はっきりとしています。
これでは非戦を誓った憲法９条に真っ向から反することになりますし，それを改憲手続も経ずに一内閣の意思で決めてしまうのですから，手続面からも到底許されることではありません。
また，軍事力によらない紛争解決に向かって尽力している今の世界の流れに逆行しています。
一人の力は小さくても，それが集まれば大きな流れになります。
世の中おかしい，と思っている人それぞれが，その思いに忠実な一歩を踏み出すことによって，世界を変えることができるのだと思います。
弁護士 西ヶ谷 知成
