今日の報道ステーション、心に響きました。
震災特集で、「絆」、「日本がんばれ」が主流ななか、特集は「核のゴミ」。
処理のしようがないゴミを排出し続ける日本の原発に対する問題提起。
単純な「がんばれ」的な感情論ではなく、原発を稼働させることによってどのような問題が生じるのかについて、正面から挑む番組の姿勢がすばらしいと思いました。
今日の朝日新聞に掲載された西田敏行さんの記事も、心に染みたので紹介します。
『小学校のころ教えられたこと。「車は左、人は右。それで本当に良いのか」と先生は尋ねた。「心臓は左にある。心臓が車に近くないよう、左を歩いた方が安全だ」。私は「人は右」というルールに疑問を持たなかった。・・・・難しい言葉で言えば、「既成概念」を打破することに未来があるのではないか。』
『原発が再稼働されようとしている地域の人たちには特に言いたい。わが故郷福島の人たちは「原発は安全・安心だ」とずっと信じてきました。でも、起こらないはずのことでも起きてしまう。「俺のところは大丈夫だ」と本当に信じていいのですか?』
私たちが築いた社会は、次世代に引き継がれます。
報道ステーションや西田さんの発言に触れ、私たちは、思考停止に陥るのではなく、次世代に恥ずかしくないしっかりとした判断をしていかなければならない、と改めて感じました。
弁護士 西ヶ谷 知成