ブログ

2020年度のお務め、もうすぐ終了。

弁護士の西ヶ谷です。

2020年度の静岡県弁護士会静岡支部幹事長を昨年4月から1年間務めてきました。
今年度はコロナ対策や弁護士会館の移設問題など重大な課題が山積したため多くの労力を割くことになりましたが、通常の弁護士業務では得ることが出来ない貴重な経験をさせて頂きました。
そして昨夜の慰労会では素敵な花束を頂きました。48歳のおっさんでも花束をもらうと嬉しいものです。

さて、4月からは弁護士会副会長に就任します。引き続き多忙な1年となりそうですが、酒の飲み過ぎに注意して頑張ります。

弁護士 西ヶ谷 知成

2020年、仕事納め。

弁護士の西ヶ谷です。今日が仕事納めです。
今年はコロナに世界中が振り回された1年でしたが、私自身にとっても変化に富んだ激しい1年となりました。

まず今年前半の重要課題は、事務所を法人化して故郷の藤枝市に支店を出すこと。
コロナ拡大など全く予想していなかった昨年末、法人化の手続に入るとともに藤枝駅近で賃借物件を探し、今年に入ってから新事務所の内外装や備品購入、新スタッフの雇用などに奔走しました。

期せずしてコロナ第1波まっただ中の4月に開業することとなってしまいましたが、藤枝事務所に赴任した西澤弁護士をはじめスタッフの頑張りで、なんとか軌道に乗せることが出来ました。

また、4月からは静岡県弁護士会静岡支部幹事長に就任し、弁護士会内の仕事にも取り組みました。コロナ対策などマニュアルに頼れない難しい判断を迫られたりもしましたが、ここまで何とか無事に務めています。来年3月の任期満了まで気を引き締めていこうと思っています。
それから、自分にとって今年最大の出来事は、静岡地裁にリニア新幹線差止め訴訟を提起したこと。
正直なところ、このリニア訴訟の提起は仕事の負担がとてつもなく大きいので、かなり悩みました。
しかし、東京地裁で先行するリニア認可取消訴訟にも関わっている自分が動かなければ誰もやらないのではないかという勝手な使命感と、大井川流域62万人の水に影響が出てしまうかも知れない重大な問題を見て見ぬふりをするのでは弁護士として存在意義がないのではないかという自問自答を繰り返した結果、取り組むことを昨年秋に決めました。
決意を固めて間もなく、各地域で地道にリニア反対運動をしてきた方々と連携して提訴までの段取りを決め、弁護団を組織し、島田・掛川・藤枝など各地の学習会で講演をし原告を掘り起こすなどして100名を超える原告が集まり、今年10月末に静岡地裁に差止め訴訟を提訴することができました。
訴訟を進めていくことには強いプレッシャーを感じますが、大井川流域の多くの方々の不安な思いや南アルプスをこよなく愛する方々の思いをしっかりと受け止め、全力で取り組んでいこうと思っています。

また、今年終盤は書籍出版(共著)の原稿作成にも取り組みました。テーマは労働法。市民講座で話した内容が幸いにも好評だったようで、その内容を書籍化したいとの有り難いオファーをいただき、締め切り間近の12月下旬は執筆に追われました。

来年もコロナで大変な状況はまだ続きそうですが、困難なときこそ人の真価が問われると思います。
困難を自分の人生の1ページとして楽しみながら、今の時代を生きる一弁護士として真っ直ぐ進んでいこうと思っています。

弁護士 西ヶ谷 知成

♯検察庁法改正案に反対

弁護士の西ヶ谷です。

久々にラミネート加工し、明日昼に弁護士有志で青葉公園にてスタンディング。

コロナなので適切な距離を保ちつつ…。

コロナ禍のどさくさにまぎれて、三権分立を脅かす法案が通されようとしています。
黙って見過ごすわけにはいきません!

5月3日は憲法記念日。

小6の娘が自衛隊について調べるようにとの宿題を学校から出されたことをきっかけに、家族で自衛隊や憲法9条について話しました。

娘は、自衛隊は災害のときに国民を守ってくれる存在だから大切と。

この点は私も全く異論なし。自衛隊の皆様のご尽力に対し、感謝の念を日々抱いています。

ただ、それ以上の役割を自衛隊に担わせることについてどのように考えるのかが、実は今の9条改憲論議の本題。

今の改憲論議においては、自衛隊が国民を守るための存在であることを超えて、アメリカと一緒に戦争をするような存在になっていいのか、という点が問われています。

今の自衛隊が国民を災害から守ってくれるだけの存在であれば、憲法に書き加えられてもそれほど問題がないのかも知れません。
しかし、今や自衛隊はそのような存在を大きく超えて、世界でなんと6位の軍事力を誇る実力部隊に。

https://www.msn.com/ja-jp/news/photos/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%80%81%E3%80%8C%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%9B%BD%E5%88%A5%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%8A%9B%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%80%8D2019%E5%B9%B4%E7%89%88%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%9750/ss-BBVyE89

近隣諸国に対する侵略戦争の反省から戦争放棄を宣言した先鋭的な憲法を有しているにもかかわらず、今や自衛隊は近隣諸国に軍事的な緊張感を覚えさせるほどの実力部隊に事実上なってしまっています。
これは、自衛隊が戦争放棄を掲げた憲法9条に反する存在へと既成事実が積み重ねられてきてしまったことによるもの。

10メートル先にあったバス停を少しずつ動かして、いつの間にか自宅前にバス停を持ってきてしまうようなことを、これまで政権与党は行ってきました。

そしてそのような実力部隊と化した自衛隊を現実に戦場へと送り込もうとするのが、安倍政権を中心とする今の改憲論者の狙い。
事実、近時の自衛隊は、国民の命を守ることとは直接関係のない、中東での活動を担わされています。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14310658.html

つまり、今の改憲論議は、国民を災害から守ってくれる自衛隊員を、危険な戦地に赴かせようとする議論。ですから私たちは、改憲派が強く主張する「自然災害から国民を助けてくれる自衛隊だから、その存在を憲法に書き込むべき」という短絡的な改憲派の論理に騙されてはいけません。

そもそも武力で平和を作ることは出来ず、粘り強い対話や信頼関係の構築が必要不可欠です。そのような方向性とは真逆をいっている今の改憲論議。
このような内容で改憲が実現されてしまえば、日本が国際社会の信頼を損なうばかりか、テロの標的にもなることにもつながります。
私は、平和な日本を次世代に引き継ぐため、また世界の最先端を行く日本国憲法9条を守るため、9条改憲に反対します。

また、今のコロナ禍の現状において、日本政府は軍事力を大幅に削り、日々困窮している多くの方々の生活を守るための資金へと回すことを強く求めます。

お隣の韓国では、実際に軍事費を削ってコロナ支援に回す政策がとられているようですね。

https://news.yahoo.co.jp/byline/seodaegyo/20200409-00172357/

その気になれば日本でも実現できることではないでしょうか。
しかし日本では、残念ながらこのような議論は全くなされていません。
それどころか、コロナ禍をきっかけに緊急事態条項が憲法に必要ではないかなどということを安倍政権が言い出しましたね・・・。コロナ禍を拡大させておいてそれを憲法のせいにするのはお門違いも甚だしいと、呆れながら聞いています。
お友だちを優遇したり国民の権利を制限することばかりに執心するのではなく、国民目線での真摯な政治を行ってもらいたいものです。

弁護士 西ヶ谷 知成

弁護士の西ヶ谷です。

新型コロナウイルスの蔓延で、世界が大きく揺さぶられています。

でもこんな時こそ、ひとりひとりが社会の中で自分が出来ることを考え、愚直に頑張るしかありません。

当事務所では非接触、no密の電話無料相談を引き続きやってます!
是非ご利用くださいね。

私事ですが、今年4月から静岡県弁護士会静岡支部幹事長を仰せつかり、いきなりコロナ対策に追われています。

弁護士や弁護士会がクラスターになることは避けねばなりませんが、他方で弁護士会が社会のニーズにしっかりと応えていかねばならないという側面もあります。

残念ながら今後は倒産処理や負債整理の相談が増えてくることと思いますが、コロナ終焉後の社会の再生を見据え、今からやるべきことを準備していきたいと思います。

当事務所の支所,藤枝第一法律事務所もようやくホームページが立ち上がり(http://www.fujiedadaiichi.com/)、徐々にではありますが法律事務所の形になってきました。

藤枝事務所の開設に際しては様々な形でエールを頂き,励まされました。

応援してくださっている皆様の思いをしっかりと受け止め、社会にとって有意義な事務所となるよう更に一層努力を重ねていこうと思います。

弁護士 西ヶ谷 知成

Posted on by admin | 電話相談、やってます。 はコメントを受け付けていません