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年の終わりに。

弁護士の西ヶ谷です。
今年は比較的静かな年の瀬を迎えております。

幸いにも今年も多くの皆様に当事務所をご利用いただき、忙しくも充実した一年となりました。

振り返ると、しんどいことも多かったこの一年。精一杯やったもののうまくいかない案件もあり、つらい思いをさせてしまった依頼者の方も。そういう点では自身の力不足を感じさせられた年でもありました。

そんな中、ありがたいことに多くの依頼者の皆様に感謝のお言葉を頂くことができ、救われました。
皆様からの温かいお言葉を励みに、また、うまくいかなかった案件を教訓に、よりよい法律家になれるよう来年も頑張っていきたいと思います。


さて今年の国内の政治情勢はといえば、まさに「強きを助け、弱気をくじく政治」で最悪の一言。
今年も数多くの国家権力の濫用を見せつけられました。

しかも、それを必死で隠ぺいしようとする国家権力と、是認する世論。
歪んでいく日本社会を目の当たりにし、絶望感を覚えながら、自分はこの社会の中でどう生きるのか自問自答した一年でもありました。


今年末、静岡第一事務所は「弁護士法人市民の森」となり、数年前から構想していた法人化をようやく実現することが出来ました。

法人化の大きな意義の一つは、持続可能性。
法人化することによって、事務所の構成員の変動にかかわらず長期的視点での法的サービスの提供が可能となります。
もっとも、継続的に提供する価値のある仕事をしなければ、法人化した意味は全くありません。

先の見えない社会の中で、一人でも多くの皆様に少しでも明るい未来を提供できるよう、来年も日々精進していきたいと思います。

弁護士 西ヶ谷 知成

韓国に行ってきました。

弁護士の西ヶ谷です。
早めの夏季休暇を頂き、今話題の韓国を旅行してきました。

折しも日韓関係が悪化しているなかでの旅行。
現地で罵声を浴びせられたり日本人には売らないなんて言われたりするかもしれない、などと若干の不安を抱えながらの訪韓でしたが、結果的にそのような懸念は全く不要でした。
むしろ、私たちが接した韓国人はみな親切で優しい方ばかり。子どもに日本語で友好的に話しかけてくれた方もいました。
日本のマスコミの騒ぎ様は一体何なのでしょうか…。実態と異なる極端な報道がなされているように感じます。
しかも、韓国のご飯は旨いし!見どころも多いし!近くて行きやすいし!
是非また行きたいと思います。


今回の旅行では板門店ツアーにも参加することができ、先日トランプ大統領と金正恩氏とが歴史的茶番劇を演じた、あの南北の境界線も見てきました。
そもそも境界線が観光地化されていることに、報道されている緊迫した東アジア情勢とのギャップを強く感じましたし、北朝鮮側にも観光客が大勢来ていたことも驚きでした(遠目に見えるだけで接触はできませんでしたが。)。

その翌日には北朝鮮が飛翔体を2発発射したとのニュースをネットで目にしましたが、ソウル市内は発射前日と何一つ変わらず。
北朝鮮が飛翔体を発射する目的が南北の緊張状態の維持にあるとするのであれば、その目的は、板門店が観光地化されていることに象徴されるように、うまく達成できていないように思います。


旅行中、幸いにも政治に詳しい韓国人と日韓の政治情勢について話す機会がありました。
彼曰く、韓国が現政権が日本に強く出ると現政権支持者が喜ぶという状況があるとのこと(まあ、よく言われていることではありますが…。)。
日本も韓国に強く出ると現政権支持者の一部(排外主義者ら)が喜ぶのと同じような状況にあるようです。
両国ともに現政権の足場固めのために対立関係を作っている側面があるという点で、共通認識に至りました。


今回の韓国旅行で感じた事。
まず、政治情勢やマスコミの論調に一般市民が惑わされてはならないということ。市民レベルでは日韓の友好関係は揺るぎなく維持されていることを肌で感じました。
また、東アジアの対立関係は、為政者の権力維持のために作られている茶番劇的側面があることを見抜くことも、また大切であると思います。

韓国旅行を通じて多くのことを感じた有意義な夏季休暇となりました。
今日から仕事頑張ります。

弁護士 西ヶ谷 知成

川崎市の児童殺傷事件に思う。

弁護士の西ヶ谷です。

先日,また痛ましい事件が起こってしまいました。
スクールバスを待っていた小学生ら19人が殺傷された川崎市の事件。
何の落ち度もない方々が被害に遭われてしまいました。
関係者のご心痛,ご心労はいかばかりかとお察しいたします。

被疑者は長期間引きこもりがちだったとのこと。
両親は幼いころ離婚し,親戚のもとで育てられたとも報じられています。

親の愛情を十分に受けられずに大人となり,多様性,許容性,包容力の乏しい現代日本社会の中で自分の居場所を作れなかった末の犯行という構図。
今の日本社会の歪みが顕在化した事件と言えるように思います。
そういう意味では,根っこの部分は秋葉原無差別殺傷事件(派遣切りされて自暴自棄となった末の犯行。)と同じではないでしょうか。

この事件を単なる「痛ましい事件」として終わらせるのではなく,社会全体としてこの事件を正面から受け止めなければ再発は防止できないと思います。

自暴自棄になる人を一人でも少なくするためにはどうしたらよいのか,もっと心豊かで安らげる社会にするにはどうしたらよいのか,今一度立ち止まって真剣に向き合う必要があるように思います。


弁護士 西ヶ谷 知成

東大入学式での祝辞。

弁護士の西ヶ谷です。
社会学者上野千鶴子氏の東大入学式での祝辞が印象的だったので,一部を紹介します。

『あなたたちは頑張れば報われる,と思ってここまで来たはずです。
ですが,頑張ってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
そして頑張ったら報われるとあなた方が思えることそのものが,あなた方の努力の成果ではなく,環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。
あなたたちが今日「頑張ったら報われる」と思えるのは,これまであなたたちの周囲の環境が,あなたたちを励まし,背を押し,手をもって引き上げ,やり遂げてくれたことを評価してほめてくれたからこそです。
世の中には,頑張っても報われないひと,頑張ろうにも頑張れないひと,頑張りすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。頑張る前から,「しょせんおまえなんか」「しょせん私なんて」と頑張る意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちの頑張りを,どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを,恵まれない人々をおとしめるためにではなく,そういう人々を助けるために使ってください。』

一部の人たちの利益のためだけの不公正な政治が続く昨今。
上野さんの祝辞に触れ,公正な社会の実現のため,また頑張る人が報われる社会の実現のために,私自身の恵まれた環境に感謝しつつ,微力ながら頑張ろうと改めて思いました。

また,上野氏の言葉が東大新入学生に向けられているという点も意義深いですね。
子育てのゴールは,いい大学への入学とかではなく,社会や弱い立場の人に少しでも目を向けることが出来るような人間になってもらうことだと改めて思いました。


弁護士 西ヶ谷 知成

アンケート。

弁護士の西ヶ谷です。

当事務所では、ご依頼いただいた方にアンケートをお願いし、ホームページに掲載させていただいています。

そのアンケートの中で、「ほかの事務所に断られたのに受けてもらえた」という声が時々寄せられたりもします。

そんなアンケートを読むと、こんなに困っている人の事件を断る弁護士もいるもんだ、などと思う反面、それぞれの弁護士が抱えている事情があることも、弁護士業を営んでいる以上理解できます。

いやぶっちゃけた話、時々ボク自身も、忙しいし割に合わないから受任するのはしんどいな、なんて思うこともあります。

でも、それはあくまでこちらの事情。相談者にはまったく関係がないですよね。
忙しいとか、儲からないとか、難しいとかで、受任するかしないかを決めてはいけません。


相談者の困り事と正面から向き合い、ない知恵を絞って解決方法を必死で探る。
これからも愚直に、恥じることのない弁護士人生を歩んでいきたいと思います。


弁護士 西ヶ谷 知成