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東大入学式での祝辞。

弁護士の西ヶ谷です。
社会学者上野千鶴子氏の東大入学式での祝辞が印象的だったので,一部を紹介します。

『あなたたちは頑張れば報われる,と思ってここまで来たはずです。
ですが,頑張ってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています。
そして頑張ったら報われるとあなた方が思えることそのものが,あなた方の努力の成果ではなく,環境のおかげだったことを忘れないようにしてください。
あなたたちが今日「頑張ったら報われる」と思えるのは,これまであなたたちの周囲の環境が,あなたたちを励まし,背を押し,手をもって引き上げ,やり遂げてくれたことを評価してほめてくれたからこそです。
世の中には,頑張っても報われないひと,頑張ろうにも頑張れないひと,頑張りすぎて心と体をこわしたひと…たちがいます。頑張る前から,「しょせんおまえなんか」「しょせん私なんて」と頑張る意欲をくじかれるひとたちもいます。

あなたたちの頑張りを,どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。
恵まれた環境と恵まれた能力とを,恵まれない人々をおとしめるためにではなく,そういう人々を助けるために使ってください。』

一部の人たちの利益のためだけの不公正な政治が続く昨今。
上野さんの祝辞に触れ,公正な社会の実現のため,また頑張る人が報われる社会の実現のために,私自身の恵まれた環境に感謝しつつ,微力ながら頑張ろうと改めて思いました。

また,上野氏の言葉が東大新入学生に向けられているという点も意義深いですね。
子育てのゴールは,いい大学への入学とかではなく,社会や弱い立場の人に少しでも目を向けることが出来るような人間になってもらうことだと改めて思いました。


弁護士 西ヶ谷 知成

アンケート。

弁護士の西ヶ谷です。

当事務所では、ご依頼いただいた方にアンケートをお願いし、ホームページに掲載させていただいています。

そのアンケートの中で、「ほかの事務所に断られたのに受けてもらえた」という声が時々寄せられたりもします。

そんなアンケートを読むと、こんなに困っている人の事件を断る弁護士もいるもんだ、などと思う反面、それぞれの弁護士が抱えている事情があることも、弁護士業を営んでいる以上理解できます。

いやぶっちゃけた話、時々ボク自身も、忙しいし割に合わないから受任するのはしんどいな、なんて思うこともあります。

でも、それはあくまでこちらの事情。相談者にはまったく関係がないですよね。
忙しいとか、儲からないとか、難しいとかで、受任するかしないかを決めてはいけません。


相談者の困り事と正面から向き合い、ない知恵を絞って解決方法を必死で探る。
これからも愚直に、恥じることのない弁護士人生を歩んでいきたいと思います。


弁護士 西ヶ谷 知成

年頭所感。

弁護士の西ヶ谷です。

皆様,明けましておめでとうございます!
正月休みもあっという間に終わり,新年のスタートですね。
当事務所は1月7日からの営業ですが,私は今日が仕事始めです。


さて,年頭所感を書こうとして真っ先に頭に浮かぶのが,今の政治の悪さ。もう,最悪としか言いようがないです。

残念ながら今年も安倍政権下での軍事優先・弱者切り捨ての悪政が当面は続きそうですので,社会的に弱い立場に置かれた方々の問題が引き続き多数生じることとなるでしょう。

特に,子どもの貧困(母子家庭の貧困)の問題や,労働問題,中小企業の経営問題等がより深刻になってくると思われます。

私たち静岡第一法律事務所は,地方の一法律事務所ではありますが,日々ご依頼いただく案件に精いっぱい向き合いつつ,そのような社会問題にも正面から向き合って行きたいと思っています。

そして,そのような法律事務所ないし法律家でいられるように,私自身,毎朝の判例研究を欠かすことなく自己研鑽に励み,また新聞やニュースになるべく細かく目を通して社会問題に対する感覚を磨くことを今年も心掛けていきたいと思っています。

また今年は,事務所の弁護士全員で取り組んでいる旧優生保護法下での強制不妊手術問題や年金切り下げを巡る訴訟にも大きな動きがある年になりそうですので,事務所を挙げて精いっぱい取り組んでいきたいと思っています。

今年も慌ただしく,あっという間に終わってしまう一年になりそうですが,それでもそのような日々に流されることなく,自分の立ち位置を見失うことなく,一日一日を大切に生きていきたいと思います。


弁護士 西ヶ谷 知成

仕事納め。

弁護士の西ヶ谷です。

昨日で仕事納めにしたかったのですが終わらず,今日が仕事納めになってしまいました。

今年は新規相談1000件以上,ご依頼件数250件と,これまでの弁護士人生の中で最も忙しい一年となりましたが,新人弁護士の成長と事務局の頑張りに支えられ,何とか無事一年を終えようとしています。

過労でクタクタになっている私を陰で支え励ましてくれた方々にも深謝です。

数ある法律事務所の中で当事務所をお選びいただいた皆様のご期待に応えられるよう,来年も引き続き頑張っていこうと思っています。


さて,今年の日本を振り返ると,国際社会に背を向ける出来事が目立ったように思います。

上半期には,北朝鮮をめぐるアメリカや東アジア諸国の対話の動きに日本は積極的に加わりませんでしたし,唯一の被爆国であるにもかかわらず核兵器禁止条約にも参加しませんでした。

また,国際機関から再三にわたり廃止すべきとの勧告を受けているにも関わらず大量の死刑執行をし,つい先日も自国の意見が通らないからとIWC(国際捕鯨委員会)からも脱退してしまいました。

さらに,ゴーン氏の逮捕・勾留をきっかけに世界から「人質司法」と揶揄された司法制度の問題についても,見直す動きは出てきていません。

日本は国際社会からどんどん孤立していっているにもかかわらず,相変わらず「日本凄い」との自画自賛のテレビ番組も多く放送されているようですし,日本の歴史を曲解し美化する書籍もベストセラーになっているようですね。

国際社会において,日本が「非常識な恥ずかしい国」になりつつあるという不都合な現実に,そろそろ目を向けるべきだと思います。

弁護士 西ヶ谷 知成

安田純平さん、無事帰国。

弁護士の西ヶ谷です。

安田純平さんの無事帰国、本当に良かった!
彼は、身を挺して、私たちの知りえないシリア内戦について、取材を試みてくれました。

シリアに起こった出来事を短くまとめると、
民主化運動(シリアの春)→アサド政権による民主化鎮圧のための武力行使→反政府勢力と政府軍との戦い→その混乱に乗じたISの台頭。

このような混乱の中で、爆弾が落ちて町を破壊する映像、車両が爆破される映像、毒ガスにより一般市民が折り重なるように息絶えている映像、血まみれの幼児の映像などが私たちのもとに届けられ、同じ時代を生きる一人の人間として絶望感を覚えながらニュースを見聞きしていました。

そういったニュースは、危険な地域に足を踏み入れる彼らジャーナリストの取材によって、私たちのもとに届けられています。

戦場ジャーナリストに対しては、様々な意見があります。
危険な地域に入ったことで結果的に多くの人に迷惑をかけたではないか、という否定的意見も全く理解できないわけではありません。
しかし、紛争地域で何が行われているのか、どのような悲惨な状況にあるのかということは、戦場の真実、ひいては今の世界や今という時代を知るうえで極めて重要です。歴史の真実の一端が、そこにあります。
ですので、その真実の一端を多くの人に知らせるための活動は、極めて大きな社会的価値があると私は思います。

今後は彼の経験を多くの人に知らせるような執筆活動や講演活動をしてもらえると嬉しいな、と思います。

弁護士 西ヶ谷 知成
シリア1 In this frame grab taken from video provided by the Syrian anti-government activist group Aleppo Media Center (AMC), a child sits in an ambulance after being pulled out or a building hit by an airstirke, in Aleppo, Syria, Wednesday, Aug. 17, 2016. Syrian opposition activists reported an airstrikes on the al-Qaterji neighborhood in Aleppo late Wednesday. (Aleppo Media Center via AP) シリア※1シリア※2TOPSHOT - Syrian men carrying babies make their way through the rubble of destroyed buildings following a reported air strike on the rebel-held Salihin neighbourhood of the northern city of Aleppo, on September 11, 2016. Air strikes have killed dozens in rebel-held parts of Syria as the opposition considers whether to join a US-Russia truce deal due to take effect on September 12. / AFP / AMEER ALHALBI        (Photo credit should read AMEER ALHALBI/AFP/Getty Images)