先週11月19日、静岡県弁護士会は、特定秘密保護法案に
対して反対する会長声明を出した。
http://s-bengoshikai.com/bengoshikai/seimeiketsugi/s13-11himitsu/
マスコミでも報道されているように、この特定秘密保護法案には
多くの問題がある。
その最大の問題は、この法律で秘密にしても良いとされる「特定秘密」に
該当する情報が何か、いまだにはっきりしていないことである。
「特定秘密」に何があたるかをはっきりさせないまま、
この法律を成立させるのが政府・与党のねらい。
成立後に「特定秘密」の範囲を広げ、政府にとって都合の悪い情報、
しかし、国民にとって知らされなければならない情報を、
秘密にしてしまおうというのだ。
静岡県民にとって関心の高い、浜岡原発の情報も「特定秘密」に含まれ、
原発の危険性を県民に知らせなくても許されることになってしまう。
静岡県民にとっても、おおいに関係のある法律なのである。
国民の「知る権利」を不当に制限する、特定秘密保護法案。
静岡県弁護士会は、11月22日からこの法案に反対する街頭宣伝を始めた。
心ある弁護士たちが、今、必死で反対運動を行っている。
その必死の思いが、静岡県民に少しでも伝わることを願う。
透明で公正な社会を子供たちに引き継いでもらうために、なんとしても
この法案の成立を阻止しなければならないと本気で思う、今日この頃である。
弁護士 西ヶ谷 知成