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憲法集会にて。

昨日は憲法施行71年目を迎える憲法記念日。

静岡市でも憲法集会が開かれ500人が集まりましたが、そこでスピーチをするよう事前に依頼されていました。

スピーチ用の原稿を作成しましたので、ブログにアップさせていただきます。

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私は静岡市で弁護士をしている西ヶ谷知成と申します。
静岡県憲法9条の会の事務局長を務めている関係で、本日お話しさせていただく機会をいただきました。

まず、この静岡県憲法9条の会について、少しだけ紹介させてください。
「9条の会」と名が付く組織は静岡県内にも多数ございまして、私が把握しているだけでも70くらいございます。
その県内の「9条の会」の横のつながりを作るために2004年に作られたのが、静岡県憲法9条の会です。
この静岡県憲法9条の会は、近時は休眠状態となっておりましたが、第2次安倍政権下で9条が危ない、ということで、昨年再結成されました。

主な活動といたしましては、今年2月25日に伊藤真弁護士を招き集会を行ったほか、2~3ヶ月に1度、各地の経験交流を目的とした意見交換会を行っています。

先日行われたこの意見交換会で印象深いやりとりがありましたので、ここで紹介させていただきます。

まず、ある方から次のような問いかけがなされました。
「改憲反対のための多くの署名を集めるためには、賛同者だけからだけ集めていても達成できない。意見の異なる方にも積極的にアプローチしていかなければならないと思うが,どのようにやっているのか。」。
そのような問いに対して、ある方から次のような意見が出されました。
「私は時間がかかっても、諦めずにねばり強く対話をしている。1件に30分、1時間かかることもある。どれだけ時間がかかっても途中で切り上げるようなことはしない。」。
私は、その意見を聞いて大変驚きました。意見が違う方に賛同の署名を求めることが無理であれば、早々に引き上げて次にチャレンジした方が多くの署名を集めることが出来ます。
でもその方はそのような効率重視ではなく、時間がかかってでも対話を重視する姿勢を貫いている。
私は、まさに、こういう人とのぶつかり合いを恐れないで粘り強く対話を続ける地道な活動こそが、よりよい社会へと換えていくための原動力になるのではないか、ということに気づかされました。
この方の姿勢に大変感銘を受けましたので、今日の機会にご紹介させていただきました。
なかなかまねできないことだと思いましたが、きっと今日お集まりの皆様の中にも、このような活動を行っている方もおられることと思います。私も少しでもこのようなすばらしい活動に近づけるよう、自分なりにがんばっていきたいと思います。

今日現在、政治情勢は流動的であり、改憲の動きが今後どうなるかは分かりません。
しかし、憲法9条が掲げる非武装平和主義は、世界に向けた日本の約束であり、戦争犠牲者の魂の叫びであり、人類の道しるべでもあります。
私たちの世代でこの非武装平和主義の理想を捨てるわけにはいきません。私たちには、次世代にこの普遍的価値を引き継ぐ義務があります。
ですから,改憲に向けた動きが鈍ったとしても、それで終わりではありません。

憲法12条には次のような定めがあります。
「この憲法が国民に保障する自由及び権利は,国民の不断の努力によって,これを保持しなければならない。」
権力者による憲法破壊,立憲主義破壊の怖さを肌身で感じた今の時代ほど,この条文の重みを感じさせられたことは,これまでなかったのではないでしょうか。

ですから、皆さん、これからが大切です。
ともに不断の努力を重ねていこうではありませんか。

皆さん、共にがんばっていきましょう。

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もちろん当日は紙を見ずに暗記して話しましたよ(^^)v
SBSが夕方のニュースで報道してくれました。深謝。

弁護士 西ヶ谷 知成