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川崎市の児童殺傷事件に思う。

弁護士の西ヶ谷です。

先日,また痛ましい事件が起こってしまいました。
スクールバスを待っていた小学生ら19人が殺傷された川崎市の事件。
何の落ち度もない方々が被害に遭われてしまいました。
関係者のご心痛,ご心労はいかばかりかとお察しいたします。

被疑者は長期間引きこもりがちだったとのこと。
両親は幼いころ離婚し,親戚のもとで育てられたとも報じられています。

親の愛情を十分に受けられずに大人となり,多様性,許容性,包容力の乏しい現代日本社会の中で自分の居場所を作れなかった末の犯行という構図。
今の日本社会の歪みが顕在化した事件と言えるように思います。
そういう意味では,根っこの部分は秋葉原無差別殺傷事件(派遣切りされて自暴自棄となった末の犯行。)と同じではないでしょうか。

この事件を単なる「痛ましい事件」として終わらせるのではなく,社会全体としてこの事件を正面から受け止めなければ再発は防止できないと思います。

自暴自棄になる人を一人でも少なくするためにはどうしたらよいのか,もっと心豊かで安らげる社会にするにはどうしたらよいのか,今一度立ち止まって真剣に向き合う必要があるように思います。


弁護士 西ヶ谷 知成